国産バイオエタノールの開発
スポンサードリンク
日本のバイオエタノールはそのほとんどを輸入に頼っているのが現状であり、その輸送のためにタンカー(重油)を使うという何だか本末転倒な話になっている状況です。
アメリカなどそうですが、それなら国内の穀物を利用して生産した方がもちろんいいですね。現在でも実際に、三菱商事系列の会社が北海道でバイオエタノールの生産実験をしていたり、沖縄ではサトウキビを使ったバイオエタノールの生産や、地域的には廃油から作ったバイオディーゼルなどを作る取り組みをしているところもありますからね。
そんな中、コスモ石油は7月15日、木質系原料からバイオエタノールを製造する技術の実用化に向けて、日本製紙ケミカル、東京大学、九州大学とバイオエタノール製造について共同研究に着手したと発表しました。
バイオガソリンの原料となるバイオエタノールは、これまではサトウキビやトウモロコシなど食料を原料とした開発が主でしたが、食料に関する倫理的な観点や、将来的な食料不足予想の問題から、食料と競合しない木質系原料を使う技術開発が叫ばれていました。
そのため、日本製紙ケミカル、東京大学、九州大学の3者では新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の支援を得て、今年度から2年をかけて研究し、実証試験を経て実用化を目指すそうです。
とはいえ、まだまだ実際のシェアは国内の10%にも満たない状態ですから、今後、上記の日本製紙グループや大学の共同研究によって、このシェアをどれだけ高められるかが楽しみにですね。
食糧自給率と同じで、輸入に頼った姿勢では将来的な不安はぬぐえませんから、ぜひバイオエタノールの国内シェアを高めてくれるようにして頂けると嬉しいです。食料もそうですが、国産って安心ですし。
スポンサードリンク