荏原バイオエタノール参入
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荏原が自動車用燃料に使うバイオエタノール事業に参入するという。 バイオエタノールの生産性を従来の10-20倍に高める技術を開発し、製造プラントの販売や自社でエタノール生産に乗り出すとのこと。
政府は温暖化ガスの排出削減や原油消費の抑制を目指してバイオ燃料を本格普及させる方針ですが、 割高な生産コストが課題となっています。
荏原では新技術を使えばガソリン並みの価格に近づけることが出来ると見ているようです。
荏原が開発した新技術は糖やでんぷんを発酵させてエタノールを取り出す菌を従来の百倍程度使い、 常に活動している状態を保つことで生産性を大幅に高められるという。その結果、従来手法で2-3日かかる発酵過程が4-5時間で済むとか。
バイオエタノールの主流の原料であるサトウキビヤツモロコシのほか、木くず、生ゴミからでも製造が可能。
現在、ガソリンの製造コストは税金を除き1リットル70円程度ですが、ブラジルからの輸入エタノールが関税も除いて約80円。
これに対し、国産エタノールのコストの大半を占める穀物価格がブラジルなどに比べて割高で、食用小麦などを使った場合300- 400円かかってしまいます。
荏原はトウモロコシなどに比べて割安なサトウキビの絞りかすや木くずなどを原料とした上で新技術を使ってエタノールに効率的に転換できれば、 国内でもガソリン並みのコストでの生産が可能と考えているようです。
3月中に北九州市に実験用の施設を建設、2007年度中にプラント販売を始めるとか。
せっかくのバイオエタノールがガソリンよりも割高じゃ意味がないですね。荏原の技術が普及して、 バイオエタノールの価格がガソリンよりも安くなると良いですね。
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